恐る恐る叩いた新しい扉を優しく開いてくれたお姉さん
2013年くらい。
俺は西日暮里にいた。
この街に来たのは初めてやった。
駅から電話をかける。
元気の良い受付のおっさんにホテルまで案内される。
ホテルに向かう俺は緊張感いっぱいやった。
今日は新しいことに挑戦する、そう、M性感に行くのや。
これはセックス界での一大ジャンルであるSMに挑み、自分を見つめなおした、計4〜5記事に渡る、一人のアラサーの冒険シリーズ、その序章である。
なんでSMか。多少興味があった、アブノーマルな世界に。
ソフトになら何度も経験はある。
ただ若かりし頃はSだった、自分でも思ってたし、当時のパートナーも認めていた。
ただ、それは勘違いだったのかもしれん。
何人かとアブノーマルな関係を繰り返し、そっち系のAVを見たり、なんか変なかっこつけたSのプライドが無くなるに連れ、あら、俺ってMっぽない?なんか攻められたいんやけど。みたいな。開花した感じがあった。
男の場合は大体こんな感じなんちゃうか、かっこつけてたけで実は変態のMでしたみたいな、決めつけやけど。
なんかイジラれるんえーなー、アナル舐められたら気持ち良いんやけど、ちょっと指入れられても実はいけるかもー、実際入れられたらめっちゃ気持ち良いみたいな。
そんなこんなで勇気を出して初のM性感へ、俺のアナルは耐えられるのか。
やって来た女の子は、色白、ショートカットの優しい顔をしたアラサーやった、普通に顔は可愛い部類やろう。
愛想も良い。
この子に色々犯されるかと思うと期待にチンポが膨らむ、やはりMか。
「今日はどうされたいですかー?冷たくされたい?イヤラしく意地悪にされたい?」
「イヤラしくでお願いします。」
自分の経験値からイヤラしい系にする。
シャワーからプレイが始まる。
この時点ではメイクラブを虎視眈々と狙ってた俺もベッドではされるがままやった。
てかなんかリードの仕方が上手いねん。
四つん這いにされ、チングリ返しにされ、様々な道具を使いやられる。
抵抗しようと思えば出来たやろう、ただ抵抗せんかった時点でそーいうことなんやと思う。
そしてアナルパールやエネマグラで攻められる、なんか普通にこのへんの道具は大丈夫やった、最初からこの辺いけるならMの才能あるんちゃうみたいな決して嬉しくない言葉で褒められる。
パンストにローションで亀頭をやられたときは
「ごめんなさい!」って感じやった。
亀頭の中心から愛が漏れる。
ドクドクと垂れる精子をチンポに絡ませてシゴく手を止めない、声が枯れそうになる。
それ以上おれの体に変化が起こらないと分かるとやっと彼女からチンポが解放された。
「潮吹きさせようと思ったのに。」
夏休みでおばあちゃんちに数日間帰ったときに遊んだ田舎の美白の近所のお姉さんみたいな意地悪で爽やかな微笑み〔そんな人実際見たことないが、イメージや〕を見せる彼女。
ギュッと抱きしめたくなった。
M性感初めてが彼女で良かった。
戸惑いながらたどり着いた新しい扉を、ゆっくり優しく開けて包み込んでくれる、そんな女の子やった。
この経験がきっかけでもっと深い世界を目指すことを決めたのやった。
SM編第2章へ続く。