坊の五分後の世界

ある男の出会い体験記です。女の子との出会いの成功・失敗を共有出来たらと思い自己満に綴っていきます。ブログという別世界で普段他人には言えない出来事を吐きだしたろーみたいな、そんなブログ。

マシュマロおっぱいの人妻

こんばんは、坊です。

少し前に一本の映画を見た。

ある詩人の実話をもとにした話。

 


『サイの季節』予告編 - YouTube

 

ドライな印象の映像やけど、革命でいわれなき罪に問われ別れてしまった夫婦、後の家族が題材の社会派映画でかなり重く深い人間関係をテーマにしている、いい映画だと単純に思った。

だからこそ、こんなことを紹介をしたくは無いのだが、最近見た映画の中で最も興味深い登場人物がいた、もうびっくりするほどにゲスい色魔の男だ、口紅は食うわ、目隠しでセックスをしてる愛し合った夫婦の旦那(元は自分を雇っていた家の主人)を殴り飛ばしてて旦那を装いセックスするわ、途中でばれても中だしするわ、しかも妊娠させちゃうわ、旦那は獄中で死んだと嘘ついて結婚するわ。

この男を忘れることは無いだろう。

これだけ言うとエロ映画みたいやけど、実際は重めの映像とアラビア語の響きが独創的な良い映画です。

 

 

 

ほな行きましょう。
数少ない読者の方は題名で気づいてくれたかもしれません。
そう、この女との続編ですね。
 

俺たちは月に一、二度会うくらいの関係が一年ほど続いていた。
普段から連絡を取ることはほぼ無く、予定が空いて気が向いた方がどちらからともなく誘い、新宿か高田馬場あたりで飲んで彼女の家に泊まるというのが通常の流れだった。
夜の早稲田駅から早稲田大学のキャンパス脇を歩き大隈講堂の前を通ってコンビニで酒を買って向かうこの道のりがたまらなく好きだった。
なかでも夜の静寂に佇む大隈講堂は美しかった。
 
 
そんな生活を続けていたが数カ月会わない時期があった。
タイミング的なもんかなと、特に気にかけていなかった。
 
 
次に彼女の顔を見かけたのはSNSだった。
土曜の夜から朝まで飲んで、寝っぱなしの日曜夕方に開いたPCの画面に彼女は、いた。
彼女は純白のドレスを着ていて、コメント欄は友人知人からの祝福メッセージであふれていた。
 
 
俺はいいねをポチっとしてPCを閉じ、シャワーを浴びた。
長く長くのぼせるまで浴びた。
 
 
愛だの恋だのの感情はもちろん無いし、彼女が坊ちゃん、旦那と結婚するのが嫌で式場から抜け出してきたよ、一緒に逃げようとか言われたとしたら、ちょっと待て冷静に考え直し、式場どこ、送るよって確実に説得するやろう、だから、そーいうんでは無いんやけど、ただ今まで二人でなんと無く作りあげてきたものが突然失われるのがなにか寂しかっただけや、これが男の性ってもんやと思うんやけどどうやろか?
 
 
 
普通に考えて関係はおわりやろう。
だけど俺は道化を演じることにした
 
「おめでとう、結婚したんや、今度お祝いに飲もう」
君が結婚しても俺らになんの変化もないよ今まで通り仲良くしてねと、頭からっぽの男を演じることで空虚感を紛らわせたかった。
んー、道化は相手の好意を知ってて鈍感なふりをするわけやから逆か。
どーでもえぇか。
 
 
返事はすぐに来た。
 
 
「久しぶり、うん、話し聞いて♪」
 
 
平日の夜、渋谷で再会する。
入った店はカウンターの騒がしい焼き鳥屋で久しぶりに再会した二人が気持ちを探り合うには最低なチョイスだった、でも俺たちは耳元で大声でお互いのことを語りあった、彼女は、二人はなにひとつ変わってはなかった。
 
 
高田馬場から埼玉の奥へ引越した彼女の終電がせまる。
店を出て駅へと向かう。
 
 
「ハネムーンどやった?」
「めっちゃ楽しかったよ、LA!レイカーズの試合見れたし」
「おー、それ良いやん!てかお土産は?」
「無いよー、欲しくないでしょそんなの」
ドジャースグッズ欲しかった。」
ドジャースとか男友達に買うのバレバレじゃん。」
「ほんまやな。」
 
 
スクランブル交差点前まで歩く。
 
 
「明日は仕事?」
「うん、坊ちゃんは?」
「明日代休にした。」
「え、ズル!」
「今夜は遊ぶ気満々なんで。てかこんな遅くなって旦那さん大丈夫なん?」
「今日夜勤だからいないよ」
「、、、へぇー。じゃ帰らんくても良いの?」
「うん、まぁ明日朝から仕事だから、それがちょっと心配。」
「、、、ふーん、じゃもうちょい飲み直す?」
「、、、んー、うん。」
 
 
スクランブル交差点をUターンする。
109を通り過ぎ、しばらく坂を登って右に曲がる。
既に自然と手をつないでいた。
 
 
右に入るとそこはもう道玄坂のホテル街。
二人とも二件目に居酒屋なんかに入る気は無かった。
 
 
部屋に入るとソファへ座り、会話も無くキスを交わし、明日も着て行く彼女のパンツスーツを丁寧に脱がし、ハンガーへかけ、ベッドへ移る。
下着を取りお互いに全裸になる。
相変わらずのマシュマロ乳。
 
 
シャワーを浴び、ベッドへ戻る。
 
 
一年間の関係を振り返るように色んな格好でセックスをした。
正常位で俺は情熱的に腰を振り、彼女の大好きな騎乗位では彼女がクリを擦り付けながら激しく動き、前からいまいち角度の合わないバックもパンパンとケツを鳴らして突き、対面座位で舌を絡ませながら密着の体制で射精する。
シャワーも浴びず髪を撫であって眠る。
 
 
 成長させる訳にはいかない、だけど失いたくもない曖昧な関係を二人は持て余したまま翌朝別れた。
 
 
この後、お互いに連絡をすることは無く、数ヶ月後に彼女を見たのはまたSNSだった。
大事に我が子を抱いて映る綺麗な母親がそこにはいた。
 
 
コメください、あがります。